さようなら「渋谷駅」

昨晩で、1964年に建て替えられた現在の「東横線渋谷駅」は、49年の歴史に幕を閉じてしまいました。
今ごろは、新しい「渋谷駅」への切り替えで代官山は大変な賑わいだと思います。
私は特別「鉄ちゃん」ではありませんが、学芸大学駅で生まれ育った私にとって、やはり記憶に残る終着駅です。
今ではクルマ人間の私も、学生の頃は通学/アルバイト/デートなど毎日のように利用した駅でした。
最近は年に数回しかこの駅を利用する事はないのですが、一昨日やはり最後に駅に立ちたいと想い、カメラを手にして出向いてしまいました。
この駅は、当時坂倉順三による渋谷の総合計画の一環として生まれたと記憶しています。
改めて見てみると、そのボールド天井はジングルレアーのようなトラスデザインで、市松にカラーリングされた意匠は、どの駅よりモダンのように思います。
最後に訪れたこの日も、多くの人々がカメラを向けていました。
中でも、初老のご夫婦が駅の随所をバックに記念写真を撮り合っておられ、昔この駅で始めて出会ったのかもしれません。
多くの人々のドラマの舞台になった、昭和の終着駅の一つがなくなるのは寂しいかぎりです。
明日の朝、通過駅となった「渋谷駅」が誕生しますが、そこでもターミナルとしての機能は変わりません。
きっと新しい歴史がはじまることでしょう。
さようなら「渋谷駅」

たなべけいいち

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